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2019.01.13更新

年が明け、診療を開始して1週間が経ちました。

予想はしてましたが、やはりインフルエンザの患者さんがかなり増えています。

昨シーズンと違い、A型のインフルエンザが主流です。

更に特徴としては、今回のインフルエンザは、比較的早い段階での確定診断がついている点です。

迅速検査キットは昨年同様の会社の物を用いておりますが、症状が出て進み始めた同日でも、陽性を示し、早期診断により、インフルエンザの治療が通常より早く開始できる印象があります。その分、回復も早く、会社への復帰が、早いということになります。

これまででは(通常では)、始めの症状が出始め、2日ほどして発熱があり、発熱後6~8時間経過したのちに検査という流れであったのに比べれば、格段に速く終息にこぎつけるということになります。また早期発見は、社内拡散予防にもつながります。

とはいえ、やはり早すぎるとインフルエンザにかかっていても、検査で陽性と示さず、半日以降後に再検査ということも十分あり得ますので、その際には医師の説明をよく聞き、指示に従うようにしていただければと思います。

治療としては、昨年3月に登場した新薬のゾフルーザがニュースなどでも取り上げられてますが、これは、1回2錠または4錠(体重による)のみの内服で済むというもので、タミフルのように1日2回5日間の内服というより大きく服用回数が少ないです。内服後の症状の推移はタミフルとほぼ変わりませんが、値段はゾフルーザがタミフルに比べ、2倍から4倍高いものです。ゾフルーザの懸念は細菌の報告で、耐性(ゾフルーザを内服しても効かない)がやや多いということでしょう。

これも医師の説明をよく聞いたうえで選択してください。

まだまだ、流行は始まったばかりですので、しっかり予防をするようにしてください!

投稿者: 六本木HATクリニック 院長 福田智信