先週より、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査を始めました。
この検査は、鼻腔咽頭粘膜のぬぐい等によるPCR検査とは異なり、指先の針刺しによるわずかな採血により検査するものです。定期的な採血検査と併せて行う方やにんにく注射の際に先に採血を行って検査される方もおりました。好奇心や仕事柄調べておきたいという方、あの時の症状が感染だったかを知りたいという方など様々でした。
この時期に、自分の状態を抗体検査で把握することは、安心なのか、引き締めなのか、反応は様々ですが、また来るであろう次の波にどう向かっていくか、備えていくか等の参考になることも多いように思います。仮に,現在発表されている感染者数の10倍が実際の感染者数だとしても、人口の約0.15%で、1,000人検査して1.5人が陽性となる計算です。実際に10倍なのか20倍なのかすらわかりません。だからこそこうした検査はその指標になりうると思います。もちろん、当院で希望されて検査を受ける方は無作為ではないので、一般の疫学調査には利用できませんが、六本木周辺というエリアだったり、「あの時感染したかも」っと心当たりのある人という背景を加味することで、何らかの傾向がみられると医学的には有用なのかと考えます。
まだまだ少数ではありますが、ここまでの検査結果をみると、「やはり日本人は感染しにくいのかも・・・」っとおもいたくなるような印象もあります。
まずは、検査を積み重ねていきたいと思います。